2015/05/01

[新作] Curtail、ハッシュ値が簡単に分かるフリーソフト

 Curtailは、ファイルと文字のハッシュ値を求めるソフトで、特徴はエクスプローラのコンテキストメニュー [送る] から簡単にファイルのハッシュ値が求まります。

Vectorのサイトからダウンロードできます。
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se509983.html
 

コンテキストメニューの [送る] から起動するだけでファイルのハッシュ値が計算される

 対応するハッシュ値は、MD5、SHA1、SHA256、SHA384、SHA512の5種類。ファイルまたは文字を一度読み込ませると、すべてのハッシュ値を同時に計算します。求まったハッシュ値は、一致、不一致を確認するための比較機能もあります。ネット上からダウンロードしたファイルが正常であるかを、WEB上に記載されているハッシュ値と比較して確認するなどの用途に便利です。

 エクスプローラのコンテキストメニューに、Curtailのショートカットを追加するには、Curtailを起動して [コンテキストメニューの [送る] にショートカットを追加] にチェックを入れてください。アンインストールする前は、必ずチェックを外してください。

赤枠の部分をチェックするとコンテキストメニューの [送る] にCurtailが登録される

 最も便利な使い方としては、予め比較用のハッシュ値をクリップボードにコピーしている状態で、コンテキストメニューの [送る] からCurtailを起動すると、ハッシュ値の計算と比較をすべて自動的に行います。ダウンロードを終えたファイルを手早く確認するときに使えます。

 VectorにCurtailを公開していますが、FirefoxとChromeでダウンロードしようとすると、マルウェアとして検出され、ダウンロードを阻止される問題が起きています。IEでは、このような問題は起きません。

Chromeでダウンロードしようとすると警告が表示

Firefoxはダウンロード結果を見るとブロックされている

 どうやらVectorのサイトで公開されているファイルそのものを、Googleのセーフブラウジングが有害と指定しているようで、これを利用しているFirefoxとChromeは共通してダウンロードを阻止する形になっています。

CurtailのダウンロードアドレスをVirusTotalでスキャンするとGoogleセーフブラウジングだけが有害と判断

Vector側もFirefoxとChromeの問題を認識している模様

 VirusTotalの結果からも分かるように、有害として見ているのはGoogleセーフブラウジングのみで、明らかに間違って登録されているように思います。

 Curtail自身をVirusTotalに掛けてみた結果、なぜか中国のQihoo360だけがマルウェアと検出していました。ちょっとショックです。

なぜか中国のQihoo360だけがCurtailをマルウェアとして検出

 当然、悪意のある動作をするようには作っていません。スタンドアロンで動作し、ネット上に情報を漏らすようなことはないです。読み込んだファイルに変更加えるような作りでもないですから、ちょっとQihoo360の検出基準はよく分かりません。

 何か不具合がありましたら、このブログにコメントして頂ければと思います。是非とも、使用を検討頂ければと思います。