2014/09/23

AMDは7GHz達成しないとi7を超えられない!?

 これまで多くのベンチマークを見てきた人なら、AMDがIntelの後塵を拝している現状は分かっていると思うが、どれぐらい差がついてしまっているのか、分かり易い1コアあたりの性能差を見てみたら結構な差であった。グラフは、PassMarkが公開しているシングルスレッドの結果である。(2014年9月22日のデータ)


 グラフを見れば分かることだが圧倒的にIntelが強い。赤枠の同一周波数での性能差で見れば、FXとi7は1.7倍、A10とi7も1.4倍もの差がつく。

 そして緑枠、AMD最強のFX-9590が、IntelローエンドのCeleronと同等という衝撃的な差がある。最大5GHzにも達するFX-9590は、Celeronの2.9GHzと変わらないとなれば、一体、AMDは何GHzを達成すればi7の性能に追いつくのか。単純な計算で考えれば7GHz近くが必要となる。(だからと言って7GHzにオーバークロックできても、現実は数値通りに性能が向上するわけではないが...)

 FX-9590は8コア、G1850は2コアという明らかな違いはあるのだから、単純にシングルスレッドでの比較は極端と思われるかもしれないが、そもそもマルチスレッドで動作する環境が限定的であり、まして8コアをフル活用するケースは少ない。

 最近のトレンドともいえるコアの増加は、個人的には性能向上に見せかけた誤魔化しと捉えている。Adobeの情報にもある通り、「6個を超えるコアによってもたらされるパフォーマンスの向上はコストの増大に見合うものではない」とあり、6コアを超えたマルチスレッド処理は、言うほどの性能向上は見られないということである。

 同一周波数での性能差は、アーキテクチャの違いが大きいと言えるが、少なくともAMDがIntelにアーキテクチャで追いつくのは難しい状況だ。それでも青枠を比較すると、4GHzのFXに3.5GHzのA10が優っているところを見れば、周波数あたりの性能向上は地道に進んでいることが示されている。

 現在AMDは、CPUというよりAPUとして、HSAによるGPUを含めたプロセッサ全体の有効活用を目指し、Intelに立ち向かっている。GPUの面ではIntelより優れているAMDだからこそ、これを活かそうとする考えは最もである。普及するかは分からないが、AMDが目指すHSAは非常に理想的な考えであり、これが普及したとき、Intelにどこまで追いつくのか期待したい。

2014/03/14

Windows XPの導入から10年

先日、ようやくWindows XPの環境を完全にクローズしました。2014年4月9日、マイクロソフトはXPのサポートを終了します。

メインの環境は数年前からWindows 7、Windows 8へ移行してましたが、それでも何かしらの形でXPも動かし続けていたので、完全にクローズするとなると少し寂しいものがあります。

XPを導入したのは10年以上も前のこと。当時のマシンは1GHzを突破して間もないAthlonに、128MBのメモリ、60GBのハードディスクを載せていたことを思い出すと、この10年の進化というのは凄まじく思います。当時のPCはこれでも性能の良い方でしたが、今はスマートフォンにも負けていますね。

MeからXPにアップグレードした時は、Lunaのビジュアルスタイルに新鮮さを感じつつ、初めてのNT系OSでアプリの互換性に苦戦していました。そんなことも、この10年で気にすることは無くなり、こういった切欠がない限り、記憶の片隅から蘇ることはなかったと思います。

長きに渡り使い続けられたのは、マイクロソフトの継続したサポートのおかげでもあり、XP自身も素晴らしい仕事をしたと素直に感謝できます。本当にお疲れ様でした。